CMOSとCCDの違い

CMOSとCCDの違いは一般的には下記のような違いがあります。
但し、最近はCMOSの性能が上がり、明確な差がない場合もあります。

<CCDは・・・>
1. CCDの方が自然な色合いの描写が得られる。
2. 影像が鮮明
3. 価格が高い。
4. 消費電力が大きい。
 →電池で動作するデジカメ、ビデオカメラ等では高解像度化がしにくい
(これは、FA用のUSBカメラではあまり関係ありませんが・・)
5. 撮像素子の部分読み出しができない。
 →1つのCCDカメラで解像度を落として、表示速度をあげることができません。
  (その為、弊社のCCDカメラ GR140CCDには解像度切り替えがありません。)

<CMOSは・・・>
1.影像に滲みにようなものが僅かに発生して鮮明さが落ちます。
2.価格が安い
3.撮像素子の部分読み出しができます。
 1つのCMOSカメラで解像度を落とすと、表示速度を上げることができます。
4.動きに弱い
 歪(変形)や残像が発生します。「コマ落ちする」とか、「動きがぎこちない 」とか、そういう弱さとは違うCMOSの弱点です。
 (ローリングシャッター方式のセンサ全般に言えます。)

CCD(グローバルシャッター) CMOS(ローリングシャッター)
グローバルシャッター ローリングシャッター
   

最近産業用カメラでもCMOSの性能が上がっております。
少し前までは、
  CMOS → ローリングシャッター → 動きに弱い
  CCD → グローバルシャッター → 動きに強い
という図式が出来上がっていました。
最近は CMOSでグローバルシャッターのタイプもあり、これまでCCDを使っていた現場でもCMOSへの置き換えが進んでいるようです。
(価格的にはCMOSの方に優位性があるため、現場でのコストダウンになります。)