内視鏡の種類と特徴

内視鏡は大きくわけて3つのタイプがあります。
それぞれにメリット、デメリットがあります。

PCに接続したり、モニタで映像を見ることはどのタイプでも可能です。
(必要なオプションは異なります。)

1.ボアスコープ(硬性鏡)
先端部にロッドレンズが入っているタイプです。
基本的には下記のような形のものが多いようです。

ロッドレンズ

下記の様にモニタに直結できるタイプもあります。
硬性鏡

(メリット)
先端はレンズだけなので細径にできます。
φ0.7mm程度まで可能です。
ボアの部分だけみると映像は一番クリアです。

(デメリット)
ボアの部分が高価。
先端がレンズなので衝撃に弱い。
レンズなので先端を曲げることができない。
(タイプとして、直視、斜視、側視を使い分けます。)
物理的に長いものは作れない。(一般的には30cm程度まで)

2.ファイバースコープ
先端は光ファイバーとなります。

ファイバースコープ

(メリット)
中継部がフレキシブルに曲がります。(ファイバーが折れないレベルで)
ボアスコープ以上に細径にできます。
φ0.35mm程度まで可能です。

(デメリット)
束ねているファイバーの数で解像度がきまります。
(細径になれば束数が少なくなり解像度がおちます。)
各ファイバーの境目で薄い線が見えてしまいます。
ボア以上の長さも可能ですが、ファイバーを光が通る過程で減衰するので、長くすると強い光源が必要となります。 

3.先端カメラタイプ
内視鏡の先端に小型カメラが封入されているタイプです。

内視鏡

(メリット)
特殊なレンズもファイバーもないので価格が最も安くなります。
(色々と機能が付いて高価なものもありますが、基本的には安くなります。)
中継部が電線なので、ファイバー以上に曲げることができます。
電子機器なのでモニタ一体型が多く、色々な応用製品が作れます。

(デメリット)
解像度がカメラで決まってしまう。
(小型すればするほど解像度が悪くなります。)
カメラの大きさ以上に細径にできない。(最小でφ1.8mm程度)

先端カメラタイプは、ロッドレンズやファイバーの制約を受けないので色々なタイプがあります。

内視鏡   内視鏡
ケンコー製 
超低価格
単機能タイプ 
  アールエフ製
φ2.8mmの細径ながら、
先端の方向を手元でコントロールできるタイプ
     
内視鏡   内視鏡
Mitcorp製
長さ22mmの管内検査用
防水タイプ
  SPI製
カメラタイプとしては
最小径φ1.8mm