マイクロスコープの総合倍率の考えた方は非常に簡単です。
1mmの対象物がモニタ上で10mmになっていれば「10倍」です。
但し、総合倍率を計算で算出する場合は、光学倍率(レンズの目盛)以外にもカメラの撮像素子サイズ、モニタのインチ数も関わるので少し複雑です。
計算方法は下記の通りです。
総合倍率=モニタ倍率×光学倍率(レンズの目盛)
モニタ倍率は下記の式で求めます。
モニタ倍率=(モニタのインチ数×25.4mm)/撮像素子サイズ
*撮像素子サイズは 6mm(1/3カメラ)、7mm(1/2.5カメラ)、8mm(1/2カメラ)です。 (詳細は「カメラのイメージサイズ」御参照)
1/2インチカメラを右写真のレンズ モニタ倍率=(17×25.4)/8 = 54 総合倍率=54×4=216倍 となります。 |
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ここに補助レンズ、鏡筒、リアコンバータ、対物レンズ等がが加わる場合、その倍率をさらに掛け合わせます。
1/2インチカメラを右写真の0.5倍の鏡筒がついているレンズ(可変倍率レンズ SDS-M)に 取付けて17インチモニタで観察した場合ならば、 モニタ倍率=(17×25.4)/8 = 54 総合倍率=54×4×0.5(鏡筒倍率)=108倍 となります。 |
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■保存画像の視野を示す方法 マイクロスコープの倍率はパラメータが多く、レポート等に条件を記す場合、複雑になります。 そこで倍率ではなく、右写真のように校正値を残して保存します。 そうすれば、影像の大体の視野が判断できます。 |
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