産業用防水カメラ

1.カメラの防水性、防塵性とは

産業用カメラや工業用カメラは、工場の生産ラインなどで広く活用されています。

工場内では水を使用する工程もありますので、カメラには防水性や防塵性が求められる場面もあります。

防水性や防塵性とは、外部からのホコリや水分が機器内部に侵入しないようにする構造や、それらが機器に有害な影響を与えないようにする構造を指します。

機器内部にホコリや水分が侵入すると、機器の動作に悪影響を及ぼす可能性があり、故障や事故の原因となることがあります。

そのため、使用環境に応じて適切な防塵性や防水性を備えた機器を選定する必要があります。このためには、IP保護等級という規格が用いられます。

 

防水GigEカメラ  

 

 

2. カメラの防塵防水規格 『IP保護等級』とは

国際的には、IEC(国際電気標準会議)規格IEC144、IEC529、およびDIN40 050により、機器の保護構造に関する防塵性や防水性が等級分類され、そのテスト方法が定められています。日本では、日本工業規格および日本電機工業会がIEC529に基づいてIP等級を規格化しています。

防塵性や防水性の等級は、「IP●●」と表され、前者が粉塵に対する等級であり、後者が防水に対する等級です。防水性のみを示す場合は、「IPX●」となります。

各IP等級の詳細な説明はインターネット上で幅広く提供されていますので、本稿では割愛させていただきます。

粉塵に対しては、IP5●またはIP6●が一般的であり、

防水に対しては、IP●5、IP●6、IP●7などが一般的に使用される等級です。

なお、弊社の防塵・防水カメラは、IP67相当の等級に該当します。

 

3.産業用防水防塵カメラのメリット、デメリット

防塵・防水カメラは、一般的な産業用カメラと比較して、ホコリや水、油などの侵入を防ぐ構造を持っています。そのため、以下のメリットがあります。

【メリット】

防塵・防水対策が施されており、故障しにくい。

金属加工などの切削加工工程では、クーラント(冷却液)を使用して発生する切削熱を抑えるためにカメラが設置されることがあります。この際、万が一クーラントや切削粉がカメラに飛び散る可能性がありますが、防塵・防水カメラならば安心です。

食品工場などの清掃・消毒作業中に水や洗浄液がカメラに飛び散る可能性がある場合も、防塵・防水カメラであれば安心です。

産業・工業プロセスでのカメラ設置環境は必ずしも理想的ではないため、防塵・防水カメラを選択することで万が一に備えることができます。

【デメリット】

一般的な産業用・工業用カメラに比べて価格が高くなることがあります。

4.防塵、防水カメラを選定上のご注意

産業用防塵・防水カメラを選定する際には、用途によってメリットが大きいですが、注意点もあります。

【注意点】

レンズとカメラの接合部(Cマウント周辺)の防水対策も重要です。防塵・防水カメラだけでなく、レンズやCマウント部にも対策が必要です。

弊社の防塵・防水カメラには、防水レンズチューブが付属しており、固定焦点(CCTV)レンズ全体を覆う構造になっています。

 

防水GigEカメラ  

 

 

さらに、防水レンズチューブには、各部にパッキンが付属しています。以下は対処法です。

 

 

防水カメラ

 

 

 

 

・結露の対策

防水レンズチューブ内の結露は、カメラ内部の温度と外気温の急激な温度差や湿度の高い状況下で発生しやすくなります。そのため、特に寒暖差の大きい湿度の高い環境では注意が必要です。

対策として、防水レンズチューブ内に乾燥剤を入れて湿度を下げることが一般的です。

 

ケーブル・コネクタ部分の対策

カメラ本体だけでなく、ケーブルやコネクタ部分も防塵・防水対策が必要です。弊社の防塵・防水カメラには、IP67相当の防水仕様のLANケーブルやトリガーケーブルが付属しています。

防水ケーブル

 

 

また、弊社のメガピクセル対応の固定焦点レンズは、全て防水チューブレンズ内に収めることができます。

 

 

固定焦点レンズ 固定焦点レンズ

 

 

まとめ

今回は産業用の防塵・防水カメラについて述べました。このようなカメラは、発塵や液体の飛散が懸念される環境で有効です。発塵や液体の気になる環境では、防塵・防水カメラを検討してみてください。

工業用や産業用のカメラは多岐にわたりますが、防水対応の製品は種類が限られていることがあります。

最後に、弊社のIP67相当の防塵・防水工業用・産業用カメラをご紹介します。

 

 

防水GigEカメラ 防水GigEカメラ