フォーカス(ピント)は、焦点を調節します。
大抵の場合では、ピントが合っている状態で検査しますが、少しピントをぼかしたほうがうまく検査できるというケースもございます。
絞りは、明るさを調節します。
明るさも検査品によって、明るいほうが検査しやすかったり、また逆に暗いほうがうまく検査出来る場合があったりと、検査品によって異なります。
絞りについて
ペットボトルのキャップの裏を撮影しました。
2枚の写真は同じ明るさで撮影していますが、違いがあるのはわかりますか?
左の写真のほうが全体的にピントが合っています。
左はレンズのしぼりを絞って、さらにカメラの露光時間を上げています。
しぼりを絞って画像が暗くなってしまう分、露光時間を長くして同じ明るさに戻しているのです。
しぼりを絞ると「焦点深度(被写界深度)」が深くなり、近いものにも遠いものにもピントが合いやすくなります。
カメラの画素数について
カメラの画素数の違いを写真で比較しています。
1000万画素カメラの場合シルク印刷文字までハッキリと見えますが、30万画素になると小さな部品は全く見えず、 大きな部品の有り無ししか見えないことが分かるかと思います。
このように画素数が多いとより細かい検査ができ、画素数が少ないと大まかな検査のみ可能ということになります。
しかしながら、高画素のカメラを使うと検査時間がかなり長くなります。
より短時間で検出したいものを検出するには「安定して検出できる画素数のうち、できるだけ画素数の少ない(粗い)カメラを使う」という選定が必要になります。