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2021.06.21

パターンマッチング型外観検査ソフトウェア EI710におけるカメラテクニック

フォーカス

フォーカス(ピント)は、焦点を調節します。

大抵の場合では、ピントが合っている状態で検査しますが、少しピントをぼかしたほうがうまく検査できるというケースもございます。

絞りは、明るさを調節します。
明るさも検査品によって、明るいほうが検査しやすかったり、また逆に暗いほうがうまく検査出来る場合があったりと、検査品によって異なります。

絞りについて

ペットボトルのキャップの裏

ペットボトルのキャップの裏を撮影しました。
2枚の写真は同じ明るさで撮影していますが、違いがあるのはわかりますか?
左の写真のほうが全体的にピントが合っています。

左はレンズのしぼりを絞って、さらにカメラの露光時間を上げています。
しぼりを絞って画像が暗くなってしまう分、露光時間を長くして同じ明るさに戻しているのです。
しぼりを絞ると「焦点深度(被写界深度)」が深くなり、近いものにも遠いものにもピントが合いやすくなります。

カメラの画素数について

カメラの画素数の違いを写真で比較 カメラの画素数の違いを写真で比較

カメラの画素数の違いを写真で比較しています。

1000万画素カメラの場合シルク印刷文字までハッキリと見えますが、30万画素になると小さな部品は全く見えず、 大きな部品の有り無ししか見えないことが分かるかと思います。
このように画素数が多いとより細かい検査ができ、画素数が少ないと大まかな検査のみ可能ということになります。

しかしながら、高画素のカメラを使うと検査時間がかなり長くなります。
より短時間で検出したいものを検出するには「安定して検出できる画素数のうち、できるだけ画素数の少ない(粗い)カメラを使う」という選定が必要になります。

 

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