キューティクルの観察 2

■キューティクルを直接観察する

 

髪の毛を倍率を上げて観察しても、キューティクルまでは解り難いと思います。
(黒い異物が単純に大きくなるだけです。)

リング照明で観察 

リング照明で観察

「同軸照明付の高倍率タイプ」のものであれば、若干見やすくなります。
さらにレンズの解像度も高くする必要があります。

 

(1)汎用高倍率マイクロスコープ(同軸照明)

超高倍率マイクロスコープ NSH130CS-R セット価格50万円程度
汎用価格ですが、レンズ解像度の低いもの(同軸照明)

超高倍率マイクロスコープ NSH130CS-Rで観察

 

レンズの解像度が低いため、キューティクルの輪郭がボケて観察はできません。

 

(2)高解像度・高倍率マイクロスコープ(同軸照明)

 

超高倍率高解像度 CCD USBマイクロスコープ USH130CS-H1
レンズ解像度の高い、超高倍率マイクロスコープ(同軸照明) セット価格140万円程度

 

超高倍率高解像度 CCD USBマイクロスコープ USH130CS-H1で観察

 

(3)金属顕微鏡

金属顕微鏡 GR3400 21万円(税抜)
同軸照明の顕微鏡として金属顕微鏡があります。
本来の使い方ではありませんが、キューティクルがはっきりと見えます。
キューティクルのみを観察するのであれば、一番コストパフォーマンスが高いと思います。

金属顕微鏡 GR3400Jで観察

実際に下記のような写真を撮影する為には、電子顕微鏡が必要となります。
最低でも600万円以上の価格になります。
※電子顕微鏡は弊社では取扱いございません。

電子顕微鏡

<キューティクル観察の画像比較>

 

金属顕微鏡 + 顕微鏡用カメラ 400倍

 

金属顕微鏡 + 顕微鏡用カメラ 400倍

■超高倍率マイクロスコープ(USH140CCD-H1) 800倍

超高倍率マイクロスコープ(USH130CS-H1) 800倍

 

■キューティクルを間接的に観察する

 

生物顕微鏡で直接キューティクルを観察することはできません。
但し、スンプ法という手法を使えば、間接的に観察することができます。

 

「スンプ液」と「スンプボード」を用意します。

「スンプ液」と「スンプボード」

スンプボードに毛髪を載せ、スンプ液をかけてしばらく放置します。
スンプボードに毛髪の表面が転写されます。

 

このボードを生物顕微鏡で観察します。

 

下記は弊社でキューティクル観察をスンプ法で行った時の写真です。

 

キューティクル観察をスンプ法で行った時の写真