フレームレートを上げる方法(USB2.0カメラ※マイクロスコープ用黒いケースのUSBカメラ)

USBの通信速度は、PCの性能に関係なく上限(理論値上の最大値)が決まっています。
USB2.0の場合、480Mbps(=60MB/s)となります。
これを超えることはできません。(実際にはこの数字の60%も出ていません。)
勿論、PC側のCPUの能力をあげる、常駐ソフト(スカイプやセキュリティソフト等)を停止する、搭載メモリを増やす等の方法もあります。

またカメラ側の設定でフレームレートを上げることもできます。

・シャッタースピードを速くする
カメラ側の設定画面を確認してください。シャッタースピードを調整する項目があります。(各社カメラによって、Time、Exposure、露光時間等、表現は変わります。)
これをできる限り早く設定してください。(その場合画面は暗くなるので、照明をできるかぎり明るくしてください。)

<弊社のViewerソフトウェアの設定画面の場合>
タイムを下げる

・フィードバックを停止する
カメラによって、自動露光(AE)、リアルタイムホワイトバランスが設定されている場合があります。
これを切ってマニュアル設定にするとフィードバック時間が短縮できます。

<弊社のViewerソフトウェアの設定画面の場合>
オートエクスポージャー

・解像度落とす
CMOSカメラであれば、解像度の切り替えができます。フル解像度の必要が無い場合は解像度を落とすのもひとつの方法です。

・CMOSカメラをCCDカメラに変える
これは実際に早くなるわけではありませんが、残像が少なく、同じ解像度で比較した場合、体感速度は上がります。(実際に見やすくなります。)
(「CCDとCMOSの違い」をご参照ください。)

・映像フォーマットも速度に影響します
YUY2、RGB24等の映像フォーマットは映像構築までをカメラが行って、PCにデータを送ります。
これに対して、RAW8、RAW16等の映像フォーマットはデータをそのままPCに送り、PC側で映像構築を行います。
PC側に負担はかかりますが、PC側に十分な能力がある場合、映像の表示速度は上がります。

勿論、USB2.0からUSB3.0に変更すると圧倒的に速くなります。
最近は、単にUSB3.0というだけでなく、「USB3Vision」という規格のカメラもあり、表示速度だけではなく、安定性も大幅にUPしています。
(「USB3Visionとは」をご参照ください。)