顕微鏡用カメラの接続について

顕微鏡のカメラポートには大きく分けると、下記の2つがあります。
「JIS鏡筒」と「Cマウント」です。
(旧タイプのものや海外製のものではこれ以外のタイプもあります。)

JIS鏡筒
(内径23.2mmの直筒)
Cマウント
(M25.4mmのオスねじ)
JIS鏡筒 Cマウント
   

<JIS鏡筒に取り付ける顕微鏡用カメラ>
カメラ先端に顕微鏡と接続する為のレンズが付いています。
このレンズを交換することで撮影視野(倍率)を変えることができます。

三眼鏡筒

このカメラの最大のメリットは、接眼レンズ部にも接続できることです。

接眼レンズ
先端のレンズを外すとCマウントにも接続できます。
(「顕微鏡用カメラをCマウントに接続する方法」を御参照ください。)

<Cマウントに取り付ける顕微鏡用カメラ>
Cマウントはカメラの規格です。(「Cマウント、CSマウントとは」をご参照)
カメラの規格の為、顕微鏡専用カメラは不要です。
Cマウントタイプの汎用カメラがそのまま接続できることが最大のメリットです。(接眼レンズ部には接続できません。)

Cマウントタイプ

但し、カメラ側の撮像素子のサイズにより撮影視野(倍率)が変わってしまいます。
カメラ側にはレンズが付いていないのでカメラ側で倍率の調整はできません。
(顕微鏡側のカメラアダプタ購入時に選択する必要があります。)
下記は某顕微鏡メーカーのシステム図です。
Cマウント部に0.25X~0.63Xまでの種類があります。
Cマウントカメラのインチ数にあわせて、Cマウント部を購入する必要があります。
全てCマウントなので焦点そのものは合いますが、視野が狭くなったり逆にケラレ(画像の4隅の影)が発生したりします。

システム